シャフトモーターについて
シャフトモーターへ電源入力する際に可動子がシャフトに対して 大きく動きます。この動きをなくす方法はないでしょうか。
シャフトモーター(リニアモーター)は電源投入時に磁極検出をする必要があります。
ドライバーに搭載されている自動検出機能は磁極を検出するためにモーターを動かさなくてはなりません。
(自動磁極検出は、電源投入後の最初のサーボオン時にのみ行われます。)
この動きをなくすためにはモーター側にホールセンサー素子を搭載し検出する必要があります。
オプションで搭載可能です。
シャフトモーターの電源を入れると高周波のような「キーン」という音がします。
ドライバー側のゲイン調整が適正ではない可能性があります。 再度、ゲイン調整を行って見てください。
内径7mmの筒状の内に入るシャフトモーターはありますか。
ラインナップの可動子の側面サイズは 最小10mmスクエアになります。
それよりも小型のモーターをご希望の場合は、お問い合わせページよりご相談ください。
10 ~ 20 um/s のような非常に低速度域の制御は可能ですか。
もちろん制御可能です。
シャフトモーターは速度の安定性に非常に優れた製品になります。 特に低速域は他のモーターに比較して優れた性能を発揮いたします。
シャフト径を細くしたい。
シャフト径を細くするためには、可動子を複数連結する、マルチ駆動 (タンデム)という方法があります。
また、スペースが許されるケースでは、パラレル駆動という方法もあります。 詳しくは弊社営業担当へお問合せ下さい。
シャフトモーターを垂直軸 (Z軸) として使用したい。
シャフトモーターは無通電の場合、 保持力がありません。
垂直方向で使用の場合、 電源OFF時(停電/緊急停止など)に可動子が落下します。
ショックアブソーバ、 ばねでつり上げる、 カウンターバランスなどの回避策が必要となります。
シャフトモーターの可動子を固定して、内側のシャフト自体を動作させられますか。
使用可能です。 ただし2点の検討が必要です。
1.同じストロークでもシャフトを動かす方が可動範囲は広くなる。
2.シャフトが長くなると長くなった分が荷重として増える。
シャフト長による制御条件をシミュレーションする必要がありますので、ぜひご相談ください。
クリーンな環境で使用できますか。
シャフトモーター自体には、回転モーターのようにベアリングやブラシなどの発埃源はございません。
LMガイド等の摺動部のグリース、ケーブル、ケーブルベアをどうやってクリーンに保つかがポイントなります。
耐食性、耐水性を知りたい。
◆耐食性
ごく普通の使用であれば、長期間錆びないで使用できます。しかし湿度90%以上のような過酷な場所では、錆が発生する可能性があります。
◆耐水性
耐水性は、保証されておりません。
IP67のように、耐水性が必要であるのであれば、特注で製作も可能です。
真空対応品の製作は可能ですか。
真空に対しての保証は難しいのですが、アウトガスを抑えるために使用部品、材料の変更、表面処理などを施すことは可能です。
お問い合わせよりご相談ください。
シャフトモーターへの注油などのメンテナンスは可能ですか。
シャフトモーターへの注油は行うことができません。
注油はリニアガイドに対して行います。
シャフト端部加工は可能ですか。
可能です。
お問い合わせよりご相談ください。
シャフトの材質について
シャフト表面の材質は SUS304になります。